三国志 ー趙雲伝ー (原題:武神・趙子龍)
評価 4 (4 / 5)
出演:
ケニー・リン(趙子龍)ユナ(夏候軽衣)
ジア・チン(公孫宝月)ジョンフン(高則)
カオ・イーシャン(呂布)グーリナーザー(貂蝉)
日本でトップクラスに人気の中国歴史!三国志の時代を生き抜いた蜀の名将・趙雲子龍にスポットをあてた物語。華流と韓流ドラマに期待!
「三国志~趙雲伝」 あらすじ全話一覧
1話 2話 3話 4話 5話 6話 7話 8話 9話 10話 11話 12話 13話 14話 15話
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46話 47話 48話 49話 50話 51話 52話 53話 54話 55話 56話 57話 58話 59最終話
相関図
あらすじ
1話 倚天(いてん)剣と青釭(せいこう)剣
後漢(ごかん)の末期。世は乱れ、漢帝国が存亡の秋(とき)を迎える中、董卓(とうたく)の専横に身の危険を感じた皇帝は、護国神器の2本の宝剣を趙安(ちょうあん)と李全(りぜん)に託し、2人は故郷の常山(じょうざん)郡に隠れる。しかし他の諸侯を威圧するために宝剣を手に入れようと企む董卓は趙安のもとに兵を送り込み、民と青こう剣を守るために命を懸けた趙安は、死の間際に息子の趙子龍(ちょうしりゅう)に剣を託し…。
2話 弟子入り志願
董卓(とうたく)の専横を憂う王允(おういん)は、養女の貂蝉(ちょうせん)にある計画を持ちかける。祭りの喧噪に乗じて密書を受け取ろうとした貂蝉は、それを呂布(りょふ)に見とがめられるが…。趙安(ちょうあん)の弟弟子・李全(りぜん)を捜す趙子龍(ちょうしりゅう)と柳慎(りゅうしん)は、河原でそれらしき人物を見つけ忍び寄るが、それは男に扮した李飛燕(りひえん)であった。2本の宝剣を探し求める董卓は、子龍たちのいる真定(しんてい)県へ高則(こうそく)を派遣する。
3話 偽の鉄面侠(てつめんきょう)
弟子入りをかけ、李飛燕(りひえん)の父、李仁定(りじんてい)との勝負に挑んだ趙子龍(ちょうしりゅう)は認められ、武術の指導を受ける約束を取り付ける。しかし、李仁定が父の弟弟子、李全(りぜん)であるかどうかは分からないままだった。高則(こうそく)は青こう(せいこう)剣を手に入れるため、偽の鉄面侠を用意し、町に騒ぎを引き起こす。悪者になってしまった鉄面侠の名誉を回復するため、子龍は高則のもとへ向かう。
4話 虎牙(こが)山の山賊
趙子龍(ちょうしりゅう)の教え子が鉄面侠(てつめんきょう)の面を持ち出して、山賊に捕まってしまう。家を飛び出した夏侯軽衣(かこうけいい)が、そこに通りかかり、見事な武芸で山賊を追い払い子供を救け出す。柳けい児(りゅうけいじ)が町に「明日 趙家(ちょうか)村へ来なければ父母の墓を掘り起こす」と書かれた鉄面侠の人相書きが貼られていることを子龍に知らせに来る。それを聞いた子龍は…。
5話 墓前の三つ巴
来なければ父母の墓を荒らすと山賊に脅された趙子龍(ちょうしりゅう)は苦悩する。そんな子龍の態度にしびれを切らせた柳慎(りゅうしん)は1人で山賊のもとへ乗り込む。それを知った子龍は青こう(せいこう)剣を師に託し、父母の墓へ向かう。策を講じて山賊の2番目の頭目、姜峰(きょうほう)を人質に取ることに成功した子龍だが、そこに高則(こうそく)から援軍として送りこまれた官兵がやって来る。
6話 父の教え 師の教え
山賊は退却したが、目の前に高則(こうそく)が現れ、絶体絶命の趙子龍(ちょうしりゅう)。そこに師匠が倚天(いてん)剣と青こう(せいこう)剣を携え助けに来る。師匠はやはり父の弟弟子、李全(りぜん)だったのだ。李全は、高則が繰り出してくる様々な遣い手たちを次々となぎ倒していき、追い詰められた高則は子龍に1対1の決闘を申し込む。戦う前に李全から教えを受けた子龍は…。
7話 三人の師
常山(じょうざん)太守の夏侯傑(かこうけつ)の所に袁紹(えんしょう)と公孫さん(こうそんさん)から反董卓(とうたく)軍への参加を促す檄文が届く。夏侯傑の配下、耿純(こうじゅん)は反董卓軍に疑心を抱かせぬよう、高則(こうそく)を取り込んで、共に立つことを夏侯傑に提案し、高則を説得するという名目で真定(しんてい)県へ向かうが…。李(り)全(ぜん)は、趙子龍(ちょうしりゅう)に更なる修練を積ませるために3人の達人を新たな師として呼び寄せる。
8話 高則(こうそく)救出
耿純(こうじゅん)が、武装して浴場に向かっていることを高則(こうそく)に知らせた趙子龍(ちょうしりゅう)は、高則に女装させて浴場から連れ出す。町の城門は閉ざされていたが、機転を利かせて何とか通過することに成功し、無事脱出した高則は洛陽(らくよう)へと帰っていった。その洛陽では、王允(おういん)が董卓(とうたく)に近づこうと画策していたが、董卓は警戒心が強く、2本の宝剣にしか興味がなく…。
9話 子龍(しりゅう)、都へ
3人の師に勝った趙子龍(ちょうしりゅう)は、李全(りぜん)から都に行くことを許される。世間を知らない子龍を案じ、李全は夏侯軽衣(かこうけいい)を目付役として同行させる。洛陽(らくよう)に到着した子龍たちは、董卓(とうたく)の配下が民を虐げる姿を目にする。子龍は捕われている民を救い、董卓を討とうと董卓の屋敷に忍び込むが、呂布(りょふ)が現れ、その武芸の前に子龍は追い込まれていく。
10話 楽毅(がくき)百戦術
真定(しんてい)県へと戻る道すがら、夏侯軽衣(かこうけいい)は趙子龍(ちょうしりゅう)に、自分は高則(こうそく)の許婚で、常山(じょうざん)太守、夏侯傑(かこうけつ)の娘であると打ち明ける。反董卓(とうたく)を掲げる諸侯が同盟を組み立ち上がり、華雄(かゆう)の率いる董卓軍とし水関(しすいかん)で激突する。帰ってきて修行に励む子龍に李全(りぜん)は自分の師匠から受け継いだ兵法の天才、楽毅(がくき)が記した兵法書「楽毅百戦術」の前巻を与えた。
11話 汜水関(しすいかん)の攻防
し水関の反董卓(とうたく)軍の前に呂布(りょふ)が現れる。圧倒的な強さで敵を次々と打ち倒していく呂布に張飛(ちょうひ)が襲い掛かる。さらに関羽(かんう)、劉備(りゅうび)も攻撃に加わり、さすがの呂布も退却していった。虎牙(こが)山の山賊に李飛燕(りひえん)がさらわれ、柳慎(りゅうしん)は、単身で飛燕を助けに向かう。山賊たちに袋叩きにされながらも、一旦は形勢を逆転した柳慎だったが…。
12話 山賊の宿
山賊に殺されそうになった柳慎(りゅうしん)を危機一髪のところで救い出したのは夏侯軽衣(かこうけいい)だった。山賊のもとに残された李飛燕(りひえん)を救うために、趙子龍(ちょうしりゅう)は単身、山賊の根城である宿へと向かう。同じ頃、旅の途中、山賊の宿に迷い込んでしまった公孫宝月(こうそんほうげつ)も山賊の魔の手に落ちる。子龍も罠にはまって捕らえられ、3人は山賊の寨に運ばれるが…。
13話 捕らわれた軽衣(けいい)
董卓(とうたく)が都を長安(ちょうあん)に移すと同盟軍は急速に分裂していった。それに不満を抱く高則(こうそく)は夏侯傑(かこうけつ)に再び真定(しんてい)県の県令に任ぜられる。内臓を傷めた柳慎(りゅうしん)は名医、華佗(かだ)の荒療治で快方に向かった。山賊の寨に、趙子龍(ちょうしりゅう)と夏侯軽衣(かこうけいい)の仲を記した矢文が打ち込まれる。早速、山賊の頭目、杜厥(とけつ)は軽衣をさらい寨の牢に閉じ込めた。その知らせを聞いた高則と耿純(こうじゅん)は…。
14話 牢の中の二人
山賊の人質となった夏侯軽衣(かこうけいい)を救い出すため、官兵を率い山賊の寨に向かう高則(こうそく)たちに、志願して加わった趙子龍(ちょうしりゅう)と柳慎(りゅうしん)。子龍の立てた策に従って寨を攻めるはずだったが、焦った耿純(こうじゅん)が敵の罠にはまってしまい作戦は失敗、子龍は山賊に捕らえられてしまう。寨の牢で再会した子龍と軽衣。そこで軽衣は子龍に自らの想いを告白し…。
15話 絶命谷
犬丸(いぬまる)の助けで危機を脱した趙子龍(ちょうしりゅう)は、危険を顧みず山賊の寨に戻り、捕らわれている夏侯軽衣(かこうけいい)を救い出した。しかし、山賊に追い詰められ、2人は深い谷底へ落ちてしまう。そこは生きて帰ってきた者はいないという「絶命(ぜつめい)谷」であった。高則(こうそく)は必死で捜索するが何も手の打ちようがなかった。しかし、2人はかすり傷を負っただけで奇跡的に生きていた。
16話 白馬の導き
絶命(ぜつめい)谷に閉じ込められた趙子龍(ちょうしりゅう)と夏侯軽衣(かこうけいい)だったが、子龍は岩壁に刻まれた槍術の指南を基に、日夜、稽古に励み腕をあげていった。宝剣を受け取りに王允(おういん)の屋敷を訪れた董卓(とうたく)は、貂蝉(ちょうせん)の美しさに目を奪われる。絶命谷では、子龍と夏侯軽衣の目の前に、以前何度か子龍の前に現れたことのある白馬が姿を現した。2人が白馬にまたがると…。
17話 真定(しんてい)県の危機
絶命(ぜつめい)谷から無事、帰還した趙子龍(ちょうしりゅう)と夏侯軽衣(かこうけいい)。子龍は町で見かけた怪しい男たちの後を追い、虎牙(こが)山の山賊が真定県に攻め込もうとしていることを知る。子龍は、対策を話し合うために県令の高則(こうそく)を呼び出した。兵力が足りない中、民の力を借りることを提案する子龍に、民の力を集めれば、逆に蜂起される危険性があると高則は…。
18話 義勇兵募集
夏侯軽衣(かこうけいい)の父が夏侯傑(かこうけつ)だと知った李全(りぜん)は、趙子龍(ちょうしりゅう)に、軽衣に近づかないよう言い渡す。山賊の襲来に備え、義勇兵を募る趙子龍だったが、なかなかうまくいかず、「楽毅(がくき)百戦術」から、ある策を考え出す。高則(こうそく)の陰からの手助けもあり、順調に義勇兵が集まりはじめ、子龍は絶命(ぜつめい)谷で学んだ槍術の疑問点を確認するため、もう一度、谷へ行くことを決意する。
19話 山賊襲来
耿純(こうじゅん)の過失で、趙子龍(ちょうしりゅう)が傷を負ったことを知った夏侯軽衣(かこうけいい)は、夜更けにもかかわらず子龍のもとに駆けつけるが、李全(りぜん)に冷たくあしらわれる。翌日、子龍は軍営を訪れた軽衣を連れ出すと、郊外の山中の廟へ向かい、そこで軽衣と生涯を共にすると誓う。不穏な気配を感じ廟の外に出た2人が見たのは、町の襲撃に向かう山賊たちの姿だった。
20話 取り囲まれた町
押し寄せてきた山賊は、その数に飽かせて町を取り囲んだ。山賊のもとを離れた犬丸(いぬまる)は、趙子龍(ちょうしりゅう)に「趙拾妹(ちょうしゅうまい)」と名付けられる。やがて山賊の猛攻が始まるが、子龍率いる義勇兵と高則(こうそく)率いる官兵は奮戦し、町への侵入を許さなかった。だが、山賊のあまりの数の多さに打つ手を失い、追い込まれる趙子龍たち。外部に援軍を求めるため町を出ようと考えるが…。
21話 紅い援軍
山賊の包囲を抜け出した趙子龍(ちょうしりゅう)たちは、各々援軍を求めに向かい、残った子龍と趙拾妹(ちょうしゅうまい)は山賊の頭目、杜厥(とけつ)を暗殺しようと計るが…。公孫さん(こうそんさん)をはじめどこからも援軍が得られない中、公孫さんの娘、宝月(ほうげつ)が自分の手兵、女性兵50人を引き連れて子龍のもとに駆けつける。少数で3000人の山賊に打ち勝つために、子龍は…。
22話 真定(しんてい)県の英雄
趙子龍(ちょうしりゅう)の策にはまり、公孫さん(こうそんさん)の大軍が援軍に来ると戦々恐々とする山賊たち。明け方を待ち、子龍は山中の山賊の兵糧庫に火を放ち、それと同時に仲間たちが、山賊の本営を襲撃した。襲撃の援護に駆けつけた子龍の槍に、2番目の頭目、姜峰(きょうほう)は命を失う。しかし、その時、山賊の頭目の杜厥(とけつ)はすでに精鋭を率いて地下道から町に侵入していた。
23話 投獄された子龍
高則(こうそく)が、役人を殺した嫌疑で義勇兵たちを連行するところに行き合った趙子龍(ちょうしりゅう)。義勇兵を集めた自分が責任を取ると申し出て、代わりに独り牢に入ることになる。駆けつけた夏侯軽衣(かこうけいい)は、子龍にここで一緒に過ごすと告げ、子龍のために食事の毒見までする。そんな中、趙拾妹(ちょうしゅうまい)が、子龍を助けるために牢に忍び込もうとして耿純(こうじゅん)の罠にはまる。
24話 幼なじみの遺言
李全(りぜん)の師、楽淵(がくえん)を捜す旅に出た趙子龍(ちょうしりゅう)。夜、沼のほとりで柳けい児(りゅうけいじ)と思い出に浸っていると、高則(こうそく)に盛られた毒のせいで突然、目が見えなくなる。そこに顔を布で隠した黒衣の男が現れ、子龍に斬りかかってきた。目が見えぬまま槍で応戦する子龍だったが、子龍を庇ってけい児が命を落とし、子龍も倒され、底なし沼に飲み込まれてしまう。
25話 美女連環の計
董卓(とうたく)の目を盗んで貂蝉(ちょうせん)に会いに来た呂布(りょふ)。貂蝉は、董卓に手籠めにされたと訴え、ここから連れ出してほしいと懇願する。ためらう呂布と、ならば命を絶つと身投げをしようとする貂蝉。2人がもみ合っているとそこに董卓が帰ってきて…。呂布を殺すと息巻く董卓は、李儒(りじゅ)の説得により思いとどまるが、貂蝉が今度は、呂布がよからぬ思いを抱き襲いかかってきたのだと董卓に訴え…。
26話 捏造された返信
下働きとして夏侯(かこう)家に潜り込んだ趙子龍(ちょうしりゅう)。夏侯軽衣(かこうけいい)は、子龍に送った文(ふみ)の返事を楽しみに待っていたが、届いた返信は、一方的に自分は身を引くと告げる内容だった。夜、改めて屋敷に忍び込んだ子龍は、軽衣のところにたどり着くが、衛兵に見つかり、会う約束だけを交わし逃げ去る。待ち合わせ場所に現れた軽衣は、別れの文のことを子龍に問うが…。
27話 公孫(こうそん)軍に入る
袁紹(えんしょう)の軍に入るために冀(き)州へ来た趙子龍(ちょうしりゅう)だったが、そこで袁紹(えんしょう)の兵が傍若無人に振る舞うのを見て、幽(ゆう)州の公孫さん(こうそんさん)を訪ねることにする。公孫さんの軍に入ったものの、子龍は、無名の兵として後方部隊に送られ馬の世話をすることに。そんな時、公孫さんの弟が待ち伏せに遭って殺される。袁紹の仕業と思い込んだ公孫さんは、袁紹に戦いを挑み…。
28話 磐河(ばんか)の戦い
夏侯傑(かこうけつ)は、趙子龍(ちょうしりゅう)が、かつて師匠、楽淵(がくえん)が持っていた「百鳥朝鳳(ひゃくちょうちょうほう)槍」を持っていると知り、娘の夏侯軽衣(かこうけいい)を幽(ゆう)州に送り、子龍に自分の元で働かないかと誘わせることを考える。「趙子龍が敵将の首を取ってくれば、将軍にする」という公孫さん(こうそんさん)の言葉を真に受けた公孫宝月(こうそんほうげつ)は、子龍の扮装をして袁紹(えんしょう)の陣に向かうが、文醜(ぶんしゅう)に打ち負かされ捕らえられる。
29話 捕らえられた女子龍(しりゅう)
趙子龍(ちょうしりゅう)は公孫宝月(こうそんほうげつ)を救出したが、公孫さん(こうそんさん)は、それでも子龍を認めない。幽(ゆう)州に来た夏侯軽衣(かこうけいい)と語り合った子龍。誤解も解け、軽衣は父、夏侯傑(かこうけつ)のもとで働かないかと切り出すが…。長安では、呂布(りょふ)が王允(おういん)に董卓(とうたく)への殺意を漏らしていた。王允は、偽の詔をでっち上げ董卓を王宮に誘い出した。そこに呂布をはじめとする兵たちが襲い掛かり…。
30話 董卓(とうたく)の最期
趙子龍(ちょうしりゅう)は公孫宝月(こうそんほうげつ)を救出したが、公孫さん(こうそんさん)は、それでも子龍を認めない。幽(ゆう)州に来た夏侯軽衣(かこうけいい)と語り合った子龍。誤解も解け、軽衣は父、夏侯傑(かこうけつ)のもとで働かないかと切り出すが…。長安では、呂布(りょふ)が王允(おういん)に董卓(とうたく)への殺意を漏らしていた。王允は、偽の詔をでっち上げ董卓を王宮に誘い出した。そこに呂布をはじめとする兵たちが襲い掛かり…。
31話 さらば幽(ゆう)州
仲間たちと常山(じょうざん)郡に戻るか話し合う趙子龍(ちょうしりゅう)。夏侯軽衣(かこうけいい)は、公孫宝月(こうそんほうげつ)に子龍を連れ戻しに来たことを伝える。真定(しんてい)県に急ぐ高則(こうそく)は、途中、子龍に片腕を斬られた山賊の頭目、杜厥(とけつ)と会い、子龍を暗殺するように取り引きを持ちかける。幽(ゆう)州を去って常山郡に向かう道すがら、不穏な空気の中、1本の矢が子龍の胸元目がけて飛んでくる。
32話 仕組まれた芝居
夏侯軽衣(かこうけいい)と公孫宝月(こうそんほうげつ)は争うように趙子(ちょうし)龍(りゅう)を看護するが、子龍は宝月に、「友として」好きなだけで、宝月を傷つける前に幽(ゆう)州を去ったと告げる。「楽毅(がくき)百戦術」を探す高則(こうそく)は、耿純(こうじゅん)が李全(りぜん)の娘、李飛燕(りひえん)を追い掛け回していることに目をつけ、耿純に一芝居打たせる。飛燕が耿純を刺し殺し投獄されたと聞き、駆けつけた李全に高則は…。
33話 山中の父娘
耿純(こうじゅん)に追われ、山に逃げ込んだ李全(りぜん)と李飛燕(りひえん)は、秘密の隠れ場所に落ち着く。李全は飛燕に、趙子龍(ちょうしりゅう)を捜して高則(こうそく)と夏侯傑(かこうけつ)が結託していることを伝え警告するよう命じ山を下らせる。李全が娘を見送り戻ってくると、そこには高則が…。子龍を諦められず、常山(じょうざん)郡にやって来た公孫宝月(こうそんほうげつ)は、ほう統(ほうとう)という不思議な男と出会う。
34話 夏侯傑(かこうけつ)の目論見
夏侯軽衣(かこうけいい)と趙子龍(ちょうしりゅう)が2人きりで部屋にいたことを責める高則(こうそく)。口論になり、高則が杜厥(とけつ)に暗殺を頼んだ証拠を子龍が見せると、高則は子龍に襲い掛かり…。高則は、夏侯傑(かこうけつ)に子龍は公孫さん(こうそんさん)の間者だと嘘を伝え、子龍を捕らえるように訴える。仲間たちを逃がすために周懐忠(しゅうかいちゅう)は命を落とし、夏侯傑は子龍に「楽毅(がくき)百戦術」を差し出すように迫るが…。
35話 囚(とら)われの呂布(りょふ)
夏侯傑(かこうけつ)の屋敷から逃げ出した趙子龍(ちょうしりゅう)たちは、ほう統(ほうとう)の導きで山中に隠れることに。そこで子龍は、ほう統の口から劉備(りゅうび)の消息を聞く。今、劉備は紆余曲折を経て曹操(そうそう)のもとにおり、劉備と曹操相手に敗れた呂布(りょふ)は、捕らわれて処刑されたということだった。さらに、貂蝉(ちょうせん)が、呂布の死を知って、自らの命を絶ったことを聞いた子龍たちは…。
36話 夏侯傑(かこうけつ)を殺せし者
趙子龍(ちょうしりゅう)は、ほう統(ほうとう)の「初心を思い出せ」という言葉に、劉備(りゅうび)のもとに向かうことを決意する。柳慎(りゅうしん)たちを先に向かわせ、1人で李全(りぜん)の墓参りに戻った子龍。しかし、そこには夏侯傑(かこうけつ)が待ち伏せていた。激しい戦いの末、自らが繰り出した卑劣な技のために負傷した夏侯傑。子龍は、動けない夏侯傑の目の前で「楽毅(がくき)百戦術」を火にくべ…。
37話 水鏡(すいきょう)先生
幽(ゆう)州に戻った公孫宝月(こうそんほうげつ)は、戦に敗れた父、公孫さん(こうそんさん)が自害したことを知る。柳慎(りゅうしん)たちと合流した趙子龍(ちょうしりゅう)だが、劉備(りゅうび)はすでに曹操(そうそう)のもとを去っていた。一行は劉備の後を追って徐(じょ)州へ向かうが、その道中で1人の老人と知り合う。老人は、子龍をあれこれこき使うが…。その頃、徐州は曹操の大軍に攻められ、劉備たち三兄弟は散り散りになっていた。
38話 関羽(かんう)の忠義
曹操(そうそう)のもとにとどまった関羽(かんう)は、袁紹(えんしょう)との戦で文醜(ぶんしゅう)を討ち取る。それにより関羽の行方を知った劉備(りゅうび)は文(ふみ)を送り届けた。関羽は曹操に劉備のもとに向かう許可を得ようとするが…。公孫宝月(こうそんほうげつ)は、父の敵討ちのため、袁紹の車を襲撃するが、そこに袁紹はおらず敵兵に囲まれる。危機に陥った宝月は西涼(せいりょう)太守の息子、馬超(ばちょう)に助けられる。
39話 劉備(りゅうび)に仕える
1人の流れ者が県令を追い出して悪政を行っていることを聞いた趙子龍(ちょうしりゅう)が、陳情のため役所に向かうと、そこにいたのは張飛(ちょうひ)だった。再会を喜ぶ2人。そこに劉備(りゅうび)を呼びに行った関羽(かんう)も戻ってきて、義兄弟3人は再会を果たし、子龍は劉備に仕えるという念願をかなえる。高則(こうそく)は、曹操(そうそう)から帰順を勧められ、曹操に敗れた袁紹(えんしょう)に見切りをつける。
40話 三顧の礼
夏侯軽衣(かこうけいい)は、高則(こうそく)に趙子龍(ちょうしりゅう)と会うために自分も軍に同行したいと申し出る。劉備(りゅうび)は、義弟たちを連れ、諸葛亮(しょかつりょう)の庵を訪れていた。劉備がここを訪れるのは3度目だった。やっと対面がかない、諸葛亮は劉備の熱意に負け出仕(しゅっし)することを決意する。子龍のいる新野(しんや)へまさに旅立とうとしていた軽衣のもとにほう統(ほうとう)がやってくる。
41話 拾妹(しゅうまい)との別れ
諸葛亮(しょかつりょう)の策により少数で曹操(そうそう)の大軍を破った劉備(りゅうび)軍。関羽(かんう)と張飛(ちょうひ)は諸葛亮の実力を認め、頭を下げる。高則(こうそく)は、夜陰に紛れて忍び込み劉備の首を取ろうとするが、柳慎(りゅうしん)に見つかり乱戦となる。その戦いで趙拾妹(ちょうしゅうまい)が重傷を負う。戦場の高則を訪ねてきた夏侯軽衣(かこうけいい)は、父の死について高則を問い詰める。答えに詰まった高則に軽衣は…。
42話 長坂坡(ちょうはんは)の戦い
民を連れて移動中に曹操(そうそう)の軍勢からの追撃を受けた劉備(りゅうび)は、2人の夫人とまだ赤ん坊の嫡子、阿斗(あと)とはぐれてしまう。それを知り、3人を捜しに敵軍の方へと引き返した趙子(ちょうし)龍(りゅう)。傷を負って動けない糜(び)夫人は子龍に阿斗を託し、自らの命を絶った。阿斗を胸に抱き、劉備のもとへと急ぐ子龍。しかし、その前には曹操率いる大軍が待ち構えていた。
43話 天に舞う綿のように
諸葛亮(しょかつりょう)の手引きで長江(ちょうこう)を渡ろうとしていた劉備(りゅうび)たち。そこに霜児(そうじ)が現れ、夏侯軽衣(かこうけいい)が公孫宝月(こうそんほうげつ)を人質に取り、趙子龍(ちょうしりゅう)が来なければ殺すと言っていると伝える。一行と別れ、1人軽衣のもとへ向かう子龍。自分の問いに対する子龍の答から真相を知った軽衣。そこに高則(こうそく)が現れ子龍に剣を向ける。しかし、その剣先は子龍を庇った軽衣に…。
44話 瓜二つの娘
呉(ご)の孫権(そんけん)のもとに向かった諸葛亮(しょかつりょう)。呉では曹操(そうそう)に帰順するか戦うかで大騒ぎになっていたが、孫権は腹を決めかねていた。趙子龍(ちょうしりゅう)と柳慎(りゅうしん)は、諸葛亮の命を受け桂陽(けいよう)に潜入していた。2人がある店で食事をしていると、男たちに追われた娘が逃げ込んできた。足を滑らせ子龍の胸に倒れ込んだ娘の顔は、死んだはずの夏侯軽衣(かこうけいい)とそっくりで…。
45話 桂陽(けいよう)での役目
曹操(そうそう)と戦うことを決意した孫権(そんけん)は、周瑜(しゅうゆ)を大都督(だいととく)に任じる。曹操は、周瑜と昔なじみのしょう幹(しょうかん)を使い、周瑜を寝返らせようと計画するが…。桂陽では、馬玉柔(ばぎょくじゅう)に大酒を飲まされた柳慎(りゅうしん)が、自分たちの正体と役目を話してしまう。太守の趙範(ちょうはん)が貯め込んだ財宝を奪うため趙子龍(ちょうしりゅう)は屋敷に忍び込むが、子龍たちの目的を知った玉柔が後をついてきて…。
46話 草船借箭(そうせんしゃくせん)
10万本の矢を用意するという約束の日を迎えた早朝、諸葛亮(しょかつりょう)は、魯粛(ろしゅく)に藁束で覆われた船を20艘用意させ、濃霧が立ち込める中、曹操(そうそう)の寨へ向かう。それに激しく矢を射かける曹軍。針ねずみになった20艘の船には10万本以上の矢が刺さっていた。馬玉柔(ばぎょくじゅう)に冷たいと趙子龍(ちょうしりゅう)を諌める柳慎(りゅうしん)。趙範(ちょうはん)が不老不死の薬を作らせていると知った玉柔は…。
47話 赤壁(せきへき)の戦い
東南の風を得られぬことに悩む周瑜(しゅうゆ)に、諸葛亮(しょかつりょう)は風を吹かせると約束し、祭壇に祈りを捧げた。すると本当に東南の風が吹きはじめる。いよいよ決戦の時。周瑜たちが打った様々な策がはまり、曹操(そうそう)の大軍は孫権(そんけん)と劉備(りゅうび)の連合軍に敗れる。劉備は、曹操が勢いを失っている間に、荊(けい)州を手に入れようと考え、まず南(なん)郡を諸葛亮の立てた策を用い手に入れる。
48話 軍師が託した袋
耿純(こうじゅん)と趙範(ちょうはん)の策を見破り、桂陽(けいよう)を手に入れた趙子龍(ちょうしりゅう)。劉備(りゅうび)の元に、孫権(そんけん)から孫権の妹、孫尚香(そんしょうこう)との縁談が持ち込まれ、劉備は婚儀のために護衛の子龍を連れて呉(ご)に向かう。荊(けい)州に来た馬玉柔(ばぎょくじゅう)は、諸葛亮(しょかつりょう)から子龍は呉に行ったと知らされる。自分も呉に行くと言う玉柔に、諸葛亮は自分が書いた策が入った3つの袋を子龍に渡すようにと託す。
49話 甘露(かんろ)寺での宴
劉備(りゅうび)との縁談のことを聞いて呉国太(ごこくたい)と孫(そん)尚(しょう)香(こう)は孫権(そんけん)を問い詰める。尚香は婚姻を嫌がるが、呉国太は一度、劉備と会ってみることにし、甘露寺に宴席を設ける。実際に劉備に会った呉国太はその人物にほれ込むが、突如、1本の矢が劉備に向けて飛んでくる。趙子龍(ちょうしりゅう)の後を追って来た公孫宝月(こうそんほうげつ)は、ある店で老女が高値をふっかけられているのを見て…。
50話 歓迎されぬ客
劉備(りゅうび)のことを知りたい孫尚香(そんしょうこう)のために、呉国太(ごこくたい)は劉備を屋敷に呼び出し、その様子を密かに尚香に覗かせる。その後、呉国太は趙子龍(ちょうしりゅう)に自分の養女を嫁がせたいと劉備に打診するが…。劉備の元に、荊(けい)州に子龍を戻してほしいという諸葛亮(しょかつりょう)の文(ふみ)が届く。荊州に戻る子龍に待ち伏せしていた呉(ご)の兵が襲いかかる。同じ頃、宿の劉備のもとに…。
51話 劉家と孫家の婚儀
劉備(りゅうび)と孫尚香(そんしょうこう)の婚姻は無事とり行われた。馬玉柔(ばぎょくじゅう)は、自分を連れ戻しに来た兄、馬超(ばちょう)といる時に、公孫宝月(こうそんほうげつ)と会い正体を知られてしまう。宝月は趙子龍(ちょうしりゅう)に玉柔の正体を明かし、用心するよう忠告する。西涼(せいりょう)に帰らないといけなくなった玉柔は、子龍に自分の思いを打ち明けるが、子龍は、なぜ玉柔が身分を隠しつきまとうのかを問うばかりで…。
52話 呉からの脱出
呉(ご)に入り込んだ曹操(そうそう)の手の者を除くのに力を貸してほしいという周瑜(しゅうゆ)に裏を感じた趙子龍(ちょうしりゅう)は、それは柳慎(りゅうしん)に任せ、周瑜を曹軍の陣営の偵察に誘う。少人数で月夜に長江(ちょうこう)を渡った子龍と周瑜は…。子龍は劉備(りゅうび)に荊(けい)州へ戻るよう懇願するが聞き入れてもらえず、諸葛亮(しょかつりょう)からもらった2番目の袋を開ける。南徐(なんじょ)を出た劉備一行は荊州を目指すが…。
53話 周瑜(しゅうゆ)の死
病に伏した周瑜(しゅうゆ)は、偽って荊(けい)州に兵を入れる策を考えるが、諸葛亮(しょかつりょう)に見破られ、また苦汁を舐めることに。そして、孫権(そんけん)に遺書を残し周瑜は怒りにまみれて死んでいった。西涼(せいりょう)の馬超(ばちょう)のもとに、父、馬騰(ばとう)が曹操(そうそう)に殺されたという知らせが届く。敵討ちのため曹軍に戦いを挑んだ馬超は連戦連勝を飾るが、離間の計を仕掛けられ…。
54話 荊(けい)州を治める
諸葛亮(しょかつりょう)から荊(けい)州を治めるよう託された趙子龍(ちょうしりゅう)。柳慎(りゅうしん)と町の見回りに出かけた子龍は、孫尚香(そんしょうこう)の護衛として呉(ご)から来た魏徳(ぎとく)という男がやりたい放題をしていることを知る。さらに、魏徳は賭場をしきって勝手に民を監禁していることも発覚し、子龍たちは策を巡らせその罪を暴く。しかし、それを知った尚香が、子龍のところにやってきて…。
55話 落鳳坡(らくほうは)の悲劇
呉(ご)の使者が孫尚香(そんしょうこう)のもとを訪れ、呉国太(ごこくたい)が危篤だと伝える。それは孫権(そんけん)の偽計であったが、信じ込んだ尚香は、言われるがまま劉備(りゅうび)の息子、阿斗(あと)を連れ呉へ向かう。それを知った趙子龍(ちょうしりゅう)は…。西川(せいせん)に遠征中の劉備は、らく城(らくじょう)に向かっていた。別の道かららく城を目指したほう統(ほうとう)は、落鳳坡という場所で敵軍から奇襲を受ける。劉備と間違われたほう統は…。
56話 馬超(ばちょう)との決闘
兵糧を輸送していた柳慎(りゅうしん)が何者かの襲撃を受け、兵糧を奪われる。そして、趙子龍(ちょうしりゅう)のもとに「勝負に勝てば兵糧は返す」という挑戦状が届く。子龍が指定された場所に1人で赴くとそこに馬超(ばちょう)が現れる。互いに槍を手に、いつ果てるともない戦いを繰り広げる2人だったが、子龍を案じて駆けつけた公孫宝月(こうそんほうげつ)は、相手が馬超だとは気付かずに…。
57話 親孝行な娘
諸葛亮(しょかつりょう)の考えた策をうまくやり遂げた公孫宝月(こうそんほうげつ)のおかげで、らく城(らくじょう)の戦は劉備(りゅうび)軍が勝ちを収め、雷銅(らいどう)や呉蘭(ごらん)は投降したが、最後まで帰順を拒否した張任(ちょうじん)は望みどおり斬られる。雷銅の娘、雷嬌嬌(らいきょうきょう)は父が劉備についたことを喜ぶが、投降したものの先行きに不安を抱く雷銅は、呉蘭に唆され劉備の暗殺を企てる。それを知った雷嬌嬌は…。
58話 子龍(しりゅう) 花婿になる
馬超(ばちょう)を味方に引き入れるために、諸葛亮(しょかつりょう)は策を巡らせ、張魯(ちょうろ)の配下、楊松(ようしゅう)を買収し、馬超の主君、張魯が馬超に撤兵を命じるように手配した。楊松に渡す多額の金銭を密かに届けるため、公孫宝月(こうそんほうげつ)と趙子龍(ちょうしりゅう)は、花嫁、花婿に扮し嫁入りの輿の中に金銭を隠し漢中(かんちゅう)に向かうことになるが…。孤立した馬超は、宝月の説得を受け、劉備(りゅうび)への帰順を決意する。
59話(最終回)虎威(こい)将軍 趙雲(ちょううん)
夏侯淵(かこうえん)の軍を打ち破った趙子龍(ちょうしりゅう)は、最後の一騎打ちを制し高則(こうそく)を倒すと、2本の宝剣をこの世から葬り去った。夏侯淵の敵(かたき)を討つべく10万の大軍で押し寄せてきた曹操(そうそう)。子龍の手元の兵は、たった6,000人。そこで子龍が取った行動は…。柳慎(りゅうしん)たちが祝勝の杯をあげる中、1人姿を消した子龍。子龍が向かったのは馬玉柔(ばぎょくじゅう)のところだった。